
スーパーのパン売り場には、ふっくらとした食パン、きれいにそろったスライス、いつまでも柔らかさを保つ不思議なパンがずらりと並んでいます。でも、こうしたパンを見ていると、パン本来のシンプルな姿からどこか遠ざかってしまったようにも感じませんか?
本来、パンは小麦粉・水・塩・イーストだけで作られる、素朴で体にやさしい食べ物です。手間ひまかけて作る「本物のパン」のおいしさを、私たちは知っていますし、それを大切にしたいと考えています。
でも一方で、忙しい日々の中で、そうしたパンを毎回選ぶのは現実的ではないということも、よく分かります。
できる範囲で、賢く選ぶ
実際、共働き家庭や子育て中の方にとって、毎日の食事は「手軽さ」が第一です。家計を考えると、近所のパン屋さんよりも、スーパーの食パンのほうがずっと手頃ですし、どこでも買えるという便利さもあります。
原材料を一つひとつチェックする余裕がないことだって、当然あります。
でも、だからこそ「できる範囲でちょっと意識する」ことが大切なのではないでしょうか。
たとえば、パッケージの裏を見て、なるべく添加物が少ないものを選んでみる。時間に余裕があるときは、近くのパン屋さんに立ち寄ってみる。週末に、家で簡単なパン作りに挑戦してみる。そんな小さな行動の積み重ねが、「本物のパン」との距離を少しずつ縮めてくれます。

MoMが考える「本物のパン」の意
私たちMoMは、「本物のパン」とは、シンプルで健やかな食生活、そして地域とのつながりを生み出す存在だと考えています。もちろん、毎週職人のパン屋さんに通うのは簡単ではありません。でも、スーパーでも少し意識して選ぶことで、作り手へのリスペクトや、食の質を大切にする気持ちを持つことはできます。
そして何より、小麦粉・水・塩・イーストだけで焼くシンプルなパンは、意外と家でも簡単に作れるものです。
「本物のパン」は、特別な人だけのものではありません。私たち一人ひとりが、少しずつ近づくことのできる存在なのです。